Interview with Eric Idle モンティ・パイソンが成功したのはチャンスが来る時まで、長い時間をかけて準備を整えていたから。

モンティ・パイソンのコメディはそれまでのものとはまったく違う 新しい笑いを生みだしたと思うのですが、 その要因はどんなところにあると考えていますか?

「初めてテレビに出演した時に、ちょうどモノクロからカラーテレビになった時期だったことも大きかったんじゃないでしょうか。みんな、フレッシュな感覚になっていた。メンバーも若かったし、権力には屈しなかったし、笑いをそれぞれがよく理解していたと思います。ひとつのスケッチ(コントのこと)があるとして、メンバーの誰もが笑わないと、それで終わり。まずメンバーにウケることが大前提だったので、やるべきことが準備段階からわかっていたんですよ。過去のコメディは書く人と演じる人とが別々だったけど、パイソンズの場合は、ショーを書いた人間が責任を持って演じていた。そこも大きいと思います。自分のアイディアがどのぐらいウケるか、実際に肌で把握できたので」

書くことと演じることが一体となっていたわけですね。

「コメディって理屈を越えたところにあるものなんですよ。だから一瞬で本物かどうかわかります。観ている人は考えて笑うんじゃなくて、一瞬でピピッと反応して笑うでしょ。笑うか、笑わないか、結果がはっきりしている。私は『ロード・トゥ・マーズ(火星への道)』というSFコメディ小説を書いたことがあります。その中でロボットの笑いを題材にしたんですが、人間には人間にしかない笑いの遺伝子というものがあると思うんですよ。コメディを持ってない人はいない。ブッシュ家以外にはね(笑)。ドイツ人はユーモアのセンスがないとよく言われてますけど、1970年代にドイツ向けのショーを作ってくれと依頼されて、作ったら、とても評判が良かったんですよ。今でも"パイソンズが好きだ"って言ってくれるドイツ人がたくさんいる。笑いは国、言葉、文化を越えた普遍的なものだと思ってます」

エリック・アイドル

エリック・アイドル

今回の『スパマロット』の公演を楽しみにしている日本の人々に コメントをいただけますか。

「このミュージカルの中で『Always Look on the Bright Side of Life』という曲が使われています。この曲は、もともとは75年に公開された『ライフ・オブ・ブライアン』という映画のために書いた曲なんですが、このミュージカルにもぴったりだと思って使いました。曲のタイトルの"いつも人生の明るい面に目を向けよう"という言葉は今回のこのミュージカルのテーマとも重なっています。日本では今年の春に大変なことがありましたけど、こんな時だからこそ、笑いのパワーを感じていただけたらと思っています」

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